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週刊少年ジャンプ連載中の尾田栄一郎先生のマンガ、『 ONE PIECE 』の2次小説Blogです。
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「いやあああああっ!!!」

私は目を覚ました。

叫んだから目が覚めたのか、自分の叫び声に驚いて目が覚めたのか、そんなことはどうでもいい。
とにかく私は目を覚ました。
叫びながら起き上がるなんて、いまどきベタな小説にも書かれない。

でも、あるんだ実際。

心臓の音が体中を駆け巡る。
気持ちを落ち着けようと深呼吸してみたけど、動悸は止まらない。

「─── ナミ?どうしたの?大丈夫?」
「ひゃあああああっ!!!」

急に隣から声が聞こえ、口から心臓が飛び出そうになった。

そうよ、ロビンが隣のベッドにいるんだった。

隣に目をやると、暗がりの中でロビンがこちらを見ているのがなんとなくわかる。
表情までは見えない。心配そうな顔をしているのか、ただ単に驚いているだけなのか。

「大丈夫?」

ロビンはもう一度尋ねた。

「だ・・・、大丈夫・・・。ちょっとヘンな夢見ちゃっただけ・・・」

私は布団の中にもぐりこんだ。

「あら、恐い夢?」

ロビンはまだ聞いてくる。

「いや、そんなんじゃないんだけど・・・」
「そうなの?すごい声だったから八つ裂きにされた夢でも見たのかと思って」
「八つ裂きって・・・」

ロビンの想像はいつも物騒。

「違うの?」
「違うわよ」
「そう・・・」

どうして残念がってんのかしら。

「今度はおとなしく寝るわ。ごめんね、起こしちゃって。おやすみなさい」

私はそう言って、ロビンに背中を向けた。

「おやすみなさい」

ロビンもそれっきり静かになる。

今は何時くらいなんだろう。辺りはまだ真っ暗だから、夜明けまでにはまだ時間があるはず。

眠らなきゃ。

私はむりやり目を閉じる。
瞼の裏に、つい今しがた見たばかりの夢が蘇る。
忘れようとしても、それはなかなか記憶から消え去ってはくれなかった。







─── 私はなぜかジムにいた。

新しく乗り込むことになったサニー号には、フランキーがメリー号にはなかった施設を色々造ってくれた。
生簀を兼ねたアクアリウム然り、芝生甲板然り、図書室然り、大浴場然り・・・。
そしてこのジムもメリー号にはなかった物の一つだった。
ここにはダンベルやベンチプレス等、筋力を鍛える物が揃っている。
この場所に一番喜んだのは、今、目の前でトレーニングに励んでいるゾロだった。
一日の大半・・・と言うか、寝てる時と食事、強制的に船の作業をさせているとき以外はほぼここにいる。
たまにゾロ以外のクルーもここに来てトレーニングしてる事もあるけど、ほぼゾロ専用といってもいいくらいだった。

で、私は何をしているかというと、窓際のベンチに腰かけ、ゾロがトレーニングしている様子をじっと見つめている。
ほんとだったらジムになんてあんまり足を踏み入れたくないところだ。
今の時間は西日が射して暑いし、何より汗臭い。
良いのはここから眺める景色だけだ。ここは展望台も兼ねてるんだ。

でも私は景色なんて眺めてなかった。
ただ黙々とトレーニングに励むゾロをじっと見つめていた。

「・・・・・かよ」
「─── え?」

気がつけばゾロが私の方へ近づいてきていた。

「なんか用かよ」
「べ・・・、別に用なんかないけど・・・」

ゾロがタオルで汗を拭きながら傍まで来る。
彼は上半身裸だった。まあ、それはいつものことなんだけど。
鍛えられた無駄のない肉体。
しょっちゅう上半身裸になってるから見慣れてるはずなのに、なぜか今日はドキドキする。

ゾロの身体から目が離せない。

「なんだよ」

私の視線に気がついたのか、ゾロが訝しげに私を見る。

「なんでもないわよ」
「・・・お前もトレーニングすんのか?」
「しないわよ。するわけないじゃない」
「じゃ、何でこんなとこいんだよ」
「・・・・・別に、理由なんてないわよ」

それはそうだった。私は何で自分がこんなとこにいるのかわからなかった。

「んだそりゃ」

ゾロはタオルを肩にかけ、私の隣にどかっと腰掛ける。
私は彼の方をそっと盗み見た。
彼は壁に持たれ、緑色の頭の後ろで腕を組み、目を閉じている。
私はふと彼の胸元に視線を落とした。
左肩から右の腹部にかけて走る大きな傷跡。
まだ”偉大なる航路(グランドライン)”に入る前、・・・まだ私がこの一味に完全に入る前、彼がずっと追っていた”鷹の目”のミホークに斬られた傷跡。
その時、私はその場にいなかった。
ゴーイング・メリー号を奪ってココヤシ村に戻っていたから。
私には私の理由があってその場を離れていたんだからしょうがないんだけど、私の知らないところでつけられたその傷跡に、なぜかものすごく心が締め付けられた。

私はゾロが目を閉じているのをいいことに、そっとその傷跡を指でなぞる。

「あ!?」

ゾロが驚いて目を見開く。でも私はなぞる指を止めなかった。
ゾロは固まったまま私を見ている。きっとものすごく混乱してるんだろう。
なぞるだけでは物足りなくなってきた私は、傷跡に唇を寄せた。
触れた瞬間、ゾロがびくっと身体を強張らせるのを感じた。
私はそのまま、舌で傷跡をなぞった。
彼は汗だくだったけど、そんなのは気にならなかった。
舌が左肩から右の腹部に下りていく。
端にたどり着く直前、私はゾロに腕をつかまれ床に引き倒された。

「きゃっ!!!・・・いった・・・」

両手首を頭の上で押さえられ、私の上にゾロは馬乗りになっていた。

「な・・・にすんのよ・・・」
「何すんのよじゃねェよ。そりゃこっちのセリフだ」

私はゾロを見上げた。西日で陰になって、表情がよくわからない。

「誘ってんのかよ」

ゾロが表情のない声で言う。

「な・・・誘ってるなんて、あるわけないじゃない!」
「じゃ、何やってんだよ」
「何って・・・」

・・・私、何やってんだろう。
ただどうしても・・・、傷跡に触れたくなって・・・。

「・・・いいってことだな」
「何がよ」
「ヤりてェってことだろ?」
「だから何をよ!」

「セックス」

私はゾロの腕から逃れようと、身をよじりながらまくし立てた。

「・・・な!な訳ないじゃない!!!何言ってんのよ!私達はただの仲間なのよ!そんなことしていい訳・・・」
「うるせェ」

私は口をふさがれた。彼の唇で。

キ・・・ス?

でも彼は目を閉じていない。私をじっと見つめている。
私も彼を見つめている。
キスってもっと、甘いものじゃないの?
少なくとも、私がこれまで経験したキスは全て甘いものだった。
でもこれは、そんなものとはずいぶんとかけ離れている。

彼の舌が私の唇を割って侵入してきた。
ゆっくりと、私の舌に絡まる。
どんどんキスは深くなっていく。
でも彼の目は閉じられない。じっと私を見つめている。
私もその野獣のような瞳から目を離せない。
一瞬でも気を抜くと、食べられてしまいそうな激しいキス。

頭の奥がジンジンする。

彼の腕から逃れようともがいていたけど、知らないうちに力が抜けてしまっていた。

「・・・ん・・・ふ・・・」

重ねた唇の隙間から、声が、吐息がもれる。
ゾロの無骨な手がするするっと私の胸元に下りる。そして、慣れた手つきでキャミソールとブラをたくし上げ、直にふくらみに触れた。
食べられそうなキスとは違い、こちらはやんわりと包み込むように胸を揉みしだいていく。

急に、唇が離れた。

お互いの唇からは唾液がつ・・・と糸を引いている。
ゾロはその唾液をペロッと舐め取る。
それがゾクゾクするほどエロティックで、私は息を荒げながらゾロの瞳を見つめ続けていた。
もう、抵抗していない。抵抗できない。したくない。
頭の先から爪の先まで、彼に触れられたい。

私はあのキスで、彼にすっかり食べられてしまっていたのだ。







西日はジムの中の温度を確実に上げていく。
私達は全身じっとりと汗ばんでいた。
ゾロの唇が私の首筋に触れる。
キスの時とは違い、優しく触れる。
彼の息が耳にかかり、私は身をよじった。
抵抗じゃない。もどかしいのだ。

もっと、激しくして欲しい・・・。

私の気持ちを察してくれたのか、ゾロは私の胸を揉む手に力を入れた。
指が胸の頂点をつまみ、こねくり回す。
そして彼の唇が首筋を離れ、頂点の片方に吸い付いた。
舌で転がし、甘ガミし・・・、知らないはずなのに、私の感じやすいところをピンポイントで攻めてくる。

「あ・・・はあっ・・・」

私の息が次第に荒くなってきた。
声も、抑えることができなくなっていく。

いつの間にかゾロの唇は胸から離れ、耳たぶを甘ガミしていた。

「・・・気持ちいいのか?」

彼の低い声が耳元で響く。
私は言葉にするのがなんだか恥ずかしくなり、目を背けて黙っていた。

「気持ちいいんだろ?」

再び声が響く。
同時に、ゾロの指が私の胸の両方の頂点をきつく摘まむ。

「んっ・・・」
「言えよ、ナミ・・・。オレにどうして欲しいか」

ゾロは私の耳の穴をべろっと舐めた。

「あんっ・・・」

生暖かい感触に、身体が敏感に反応する。

「言わねェと、ここでやめるぜ・・・」
「・・・・・」
「触って欲しいんだろ?」
「・・・・・」
「例えば・・・、こことか・・・」

ゾロの手が片方の胸から離れ、下の方へ移動する。
私のミニスカートの奥、つきあたりに指が触れるとショーツの上からすっとなぞり上げた。

「んんっ・・・」

身体が軽くのけぞる。

私・・・、どうして今日はこんなに敏感なの・・・。

「言えよ・・・」

ゾロの声が媚薬のように私の頭を駆け巡る。
その抗え難い力に、とうとう私は口を開いた。

「・・・あ・・・、して・・・!もっと・・・触っ・・・てェ・・・」

自分の声なのに、どこか遠くで聞こえるみたいだ。
ゾロは口の端だけで笑う。

「いいコだ」

ゾロの身体がするっと下の方へ下がった。
私の脚の間に身体を入れ、ミニスカートをたくし上げる。
彼の目の前には、下着に覆われた秘所がさらされる。

「エロいの穿いてんじゃねェかよ」

ゾロが少し笑う。
その声に私の視線も下を向く。

私、今日、紐パンだったんだ・・・。
どうしてよりによって脱がしやすい下着なんだろう・・・。
いや、こんな状態だったら何だって同じだけど・・・。

そんなことを考えている間に、ゾロの指はサイドの紐部分にかかる。
一瞬の開放感。
紐は彼の指で簡単にほどかれていた。
さっと外してくれればいいのに、ゾロは私の目を見つめながらゆっくりと時間をかけて抜き取っていく。
その行為が、私の羞恥心をあおっていく。

「すげェな」

ゾロが私の脚をM字に開かせ、その奥の秘めたる場所をまじまじと見つめる。
触られてる訳じゃないのに、見つめられている部分が燃えるように熱い。
触らなくったってわかる。絶対、ぐしょぐしょだってこと。

でも私は言った。

「な・・・、何がよ」

精一杯の意地なのか、それともゾロの口から聞きたかったのかはわからない。
多分、後者だ。

ゾロが薄く笑う。

「自分で確かめてみろよ」

そう言って私の手を掴むと、秘所へ導いていった。

くちゅ・・。

いやらしい水音が小さく聞こえる。
そこは自分が思ってる以上だった。洪水と言ってもいいくらい。
その感触に、私はとっさに手を離そうとした。が、ゾロは手を離してくれない。

「やっ・・・」

ゾロは私の中指に自分のそれを添えると、私の中にゆっくりと沈めていった。

「あっ!やあああっ・・・」

2本、入ってくる。
根元近くまで入ったのを確認すると、彼は私の指ごと激しく抜き差しを始める。

くちゅくちゅくちゅくちゅ・・・・。

水音が激しく、いやらしく響く。

「あっあっダメェええっ!あああああっ!!!・・・」

抜き差しすると同時に、彼の親指が私の花芯をこねくり回す。
いつも以上に敏感になってる私が、達するのに時間はかからなかった。

「いやああああっ!・・・イっちゃ・・くう!・・・イくぅうう!!!・・・」

次の瞬間、目の前が暗くなった。







ほんの少しだけ意識が飛んでいたらしい。
ゆっくりと目を開けると、ゾロがつい今さっきまで私の中で出し入れしてた指を、いやらしく舐めているのが見えた。
私は定まらない瞳でそれを見つめる。
私の意識が戻ったのに気づいたゾロは、にやりと笑った。

「てめェばっかりイイ思いしてんじゃねェよ」

そう言うと、ゾロは穿いているズボンを腰からずり下ろす。
びよんと、ソレは勢いよく現れた。

ゾロの、モノ。

ゾロの体の中心で、ソレは大きく反り返っていた。
私はソレを見て、思わず息を呑む。

─── 大きい・・・。

ゾロは、彼の身体に見合った逞しいソレに手を添えると、私の身体の間にゆっくりと近づける。

「挿れんぞ」

そう言うが否や、ゾロは太い楔を私に一気に打ち込んだ。

「ああああっ!!!」

その衝撃に、思わずのけぞる。

「くっ・・・、おま・・・締め過ぎ・・・」

ゾロの眉間に深い皺が刻まれる。

「やってくれんじゃねェか・・・」

ゾロは次第に激しく腰を打ち付け始める。

「あっ・・・ああっ・・・!!ん、あああっっっ!!!」

私はただ、喘ぐしか出来ない。
ゾロの身体にしがみつき、快楽の波に身を任せている。
ぎゅっと閉じていた目を薄く開く。
すぐ傍に、ゾロの顔があった。
彼も快楽の波を必死で乗り越えているようだった。

でも、目は私をじっと見ている。

「ず・・っと、わた・・しを見・・・てるの・・・?」

吐息の隙間で、私は尋ねた。

「ああ・・・」

彼の息もだいぶ荒くなっている。

「な・・・んで・・・?」
「見てェ・・・からだよ」
「・・・・・」
「悪ィか」
「・・・・・」

ゾロが私を見つめる。
私もゾロを見つめる。

お互いの視線が絡み付いていく・・・。

「エロい顔しやがって・・・余裕かましてんじゃねェよ」

ゾロは私の両脚を肩に担ぐと、今までよりさらに深く打ち込んだ。

「んああっ・・・!」

体位が少し変わり最奥まで激しく突かれて、私は限界が近いことを感じた。

「あああっ、ダメっ・・・!また・・・またイっちゃうぅぅぅ・・・!」
「イケよ、ナミ・・・」
「ダメっダメェええっ!」
「オレも、もう・・・」
「あ、あああああああっ!!!!!」
「く・・・・・!」

私がイク瞬間、彼も私の中で達したのを感じた。

─── って、中出しされてんじゃないのよ!!!

私はそこで、目を覚ました。







─── まだ、ドキドキしてる。
今度は叫ばなかったと思うけど・・・。
知らない間にうとうとしてたのね。
また同じ夢を見るなんて・・・。

って言うか、なんかさっき見たのより内容濃くなってるわよ!!!

何であんな夢見るのよ、私。
欲求不満なの?
って言うか・・・。

何でゾロなのよ!!!!!

それが一番問題よ。
何で!何でアイツなのよ!
明日の朝、何て顔してアイツに会えばいいのよ!





空がだんだんと白み始める。
静かにしていたつもりだけど、実際は布団の中でじたばたしていた私は、背後のロビンの視線には気づいていなかった。




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